ハッカ油で手作り虫除けスプレーの作り方や効果・注意点をまとめてみた
夏が近づいてくると、虫さされがうっとおしいですよね。 キャンプや登山など自然の多い場所に行くときに虫よけスプレーは必須アイテム。 でも、虫よけスプレーって市販のスプレー買わなくても『ハッカ油』があればカンタンに自作できるんですよ。 ハッカの匂いもスッキリしてて爽快だし、化学物質を使用してないので地球にもやさしいのでとってもおすすめ。 そこで今回はハッカ油を使った虫よけスプレーの作り方などについて紹介していきます。

虫はハッカ油に含まれるメントールが苦手

ハッカ油にはメントールという成分が含まれています。メントールにはスーッとした清涼感があります。 ガムなどによく配合されているスーッとするやつです。 虫はこの特有の清涼感が苦手。そのためハッカは古くから虫よけとして使われています。

どんな虫に効くの?

ハッカが苦手な虫は以下のとおり。
  • カメムシ
  • ゴキブリ
  • コバエ
  • ダニ
  • アブ
  • ブヨ
  • ヤマビル
など。
    蚊、カメムシ、ゴキブリ、コバエ、ダニなんかは家によく侵入してくる虫です。これらの虫はハッカ油スプレーで撃退できます。 またキャンプや登山などアウトドアでよく遭遇する蜂、アブ、ブヨ、ヤマビルなどもハッカ油スプレーが効きます。

    ハッカ油を使った虫よけスプレーの作り方

    用意するもの

    1. 水(できれば精製水。水道水でもOK):100円~
    2. ハッカ油
    3. スプレー容器(※):100円~
    4. 無水エタノール:1100円~
    ※スプレー容器はポリスチレン(PS)製は避けてください。ハッカ油に含まれる成分が容器を溶かす恐れがあるからです。
    これらはネットでも売っていますし、ドラッグストアでもカンタンに揃えられます。 ハッカ油は1滴ずつでる中栓が付いているコチラの商品がおすすめ。大容量でコスパも良く、入れすぎたり、倒したりしても安心です。

    虫除けスプレーの作り方

    ↑ スプレー容器に無水エタノールを10ml入れて、ハッカ油を40~60滴入れます。 ↑ 一度キャップを締めて、振ってかき混ぜます。 ↑ 水90mlを加え再度、振ります。 ↑ 完成です。3分ほどで出来ました。

    どれくらいの期間使えるのか?

    ざっくり使用期間の目安は1週間~10日前後です。 なので、一度に大量に作るというより、こまめに少量ずつ作って使い切るほうがオススメです。 材料を1/2にして50mlにしたり、3/10で30mlにしたりと使用する分だけ作りましょう。

    ハッカ油虫除けスプレーって効かないの?効くの?実際に検証してみた。

    大阪の緑地公園という東京ドーム27個分くらいの広大な公園(上の写真)で、虫よけの調査をしてみました。 この公園は自然がものすごい豊かで池も近くにあるので蚊も大量にいます。虫除けなしだと、かなり刺されること間違いなしです。 ハッカ油スプレーを衣服にまんべんなく振りかけて1時間公園内を散歩したり読書したりしてきました。 結果、刺されたのは一箇所だけでした。 普段、虫よけしないときはすぐ腕に蚊が止まってくるのと比較するとほとんど蚊が寄ってこなかったです。 虫除けなしだともっと刺されていたことをふまえれば、虫よけとしての効果は十分ありました。ハッカ油恐るべし…!

    持続効果はどれくらい?

    これについては体感になってしまうのですが、だいたい1時間くらいかなといった感じでした。 ですので、山登りやキャンプなど長時間、外にいるような場合には1時間毎に衣服にスプレーすると良いですね。

    家の中ではどういった場所にスプレーしたら効果的?

    家の中では虫たちの侵入経路に散布するのが効果的です。 玄関や窓、夏場は網戸に直接スプレーするのも効果があります。 夕方涼しくなった際に網戸にスプレーすると心地よい風とともにハッカの爽やかな香りがして、虫よけにもなるし、いい匂いでリフレッシュできて一石二鳥ですよ。

    猫を飼っている家庭では使用NG!

    完全な肉食動物である猫にとって植物から抽出された精油はキケンです。中毒を引き起こす可能性があります。 動物はもともとグルクロン酸抱合とよばれるはたらきで、毒性のある物質を代謝するのですが、長い歴史の中で猫など肉食動物は植物に対してのこれらの代謝機能が退化したといわれています。 そのため、中毒を引き起こす可能性があります。猫と同様にフェレットなども精油はNGです。 ちなみに犬は雑食なので大丈夫です。

    赤ちゃんや妊婦の方はなるべく使用を控える

    ハッカ油はに含まれるメントンなどケトン類には毒性作用あるとされています。 とはいえ、通常の使用の範囲では問題ありません。カフェインとかアルコールとかと同じですね。常識の範囲の量であれば問題ないけど、過剰に摂取するとダメというやつです。 もちろん、一般の範囲内で使用する分には問題ないので神経質になる必要はありませんが、念のため抵抗力の弱い赤ちゃんや妊婦の方などはなるべく使用を控えましょう。

    (余談)ハッカを嫌う動物

    ハッカを嫌うのは虫だけではありません。 次のような鳥や動物もハッカが苦手です。
    • ハト
    • コウモリ
    • モグラ
    • ねずみ
    など。
    ハトはベランダにフンなどをする厄介者。ハトよけ対策として有効なのは防護ネットですが、見た目がイマイチなんですよね。景観を気にされる方はハッカ油がおすすめです。 またコウモリも軒下や屋根裏などにフンを撒き散らします。コウモリもハッカが苦手なので、コウモリが集まる場所にハッカ油を撒いておく作戦は有効です。

    まとめ:ハッカ油で虫よけスプレーを作ればエコだしコスパもいい!

    ハック油って家に1本あれば虫除けスプレー以外に
    • 入浴剤として
    • 眠気ざましとして
    • 芳香剤として
    • 消臭剤として
    などに使えたりするんで、相当使いまわしが効くんですよ。 詳しく知りたい方は『ハッカ油のおすすめな使い方!病みつきになるほどハマる使用法10選!』を参考にしてください。 虫除けスプレーだってほとんど家にあるようなもので作れるのでコスパは相当高いです。 しかもハッカ油で作ったスプレーならエコで安心ですよね。 この記事を見て興味が湧いた方は、ぜひ作ってみてくださいね。 ↑コスパ抜群のハッカ油をコチラ!